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    脱初心者DTMer! コンプレッサー攻略 パート1 

    どもです~


    今回はDTMer初心者の難関である、コンプを攻略していきたいと思います。


    DTM始めて、自分で曲作って、ミックスしようってなって、
    恐らく最初にぶち当たるであろう壁、コンプレッサー。

    なんとなく設定して、解説本とか読んで設定コピペで使って、
    なんとなくそのまま時が過ぎて、なんとなく使ってる、コンプレッサー。

    その「なんとなく」を「なんとなく」で終わらせず、
    ちゃんと「理解して」使っていこう、というのが今回の趣旨です。

    まぁ、なんとなく使っててもそんなに影響がなく思えて、
    最終的に納得できるミックスができてしまうので、
    このままでも別にいいかな、と思うんですよね。

    それはそれでいいかと思います。
    コンプ設定に時間取られるより早くミックス完成させた方が
    テンション上がりますし。

    でも、仕組みや効果を理解して使うのとそうでないとでは、
    当然ながら仕上がりに差が生まれます。

    「なんとなくコンプ」から卒業したいなーって人は
    一度目を通してもらえればと思います。


    パート1の今回はコンプの仕組みを細かく確認していって、
    パート2では実践編ということで実際の設定や機種による違いを解説していきます。



    さて、コンプの仕組みと言えば、TwitterでたまにこんなツイートがRTされてます。

    コンプレッサー = オカン

    スレッショルド = オカンがうるさいと感じる音量

    レシオ:オカンがどれだけ音量下げるかの割合

    アタック = オカンがボリュームを下げるまでの時間

    リリース = オカンがボリュームを元に戻すまでの時間



    これは非常に分かりやすく仕組みを説明できてると思います。


    時系列にすると、

    あなたは部屋で好きな音楽聴いてます。

    テンションが上がってきたのでどんどん音量上げていきます。

    音量が-10dbを超えたとき、台所にいたオカンがキレました。(スレッショルド -10db)

    オカンが0.1秒で部屋にやってきてスピーカーのボリュームを下げました。(アタック 100ms)

    ボリュームを下げた結果、音量は1/2になりました。(レシオ 2:1)

    音量が-10db以下になったので、満足したオカンはボリュームを0.5秒かけて元の位置に戻しました。(リリース 500ms)

    ボリュームを元の位置に戻すと、また-10dbを超える時がきます。

    音量が-10dbを超えたとき、またオカンがキレました・・・・以下繰り返し



    こんな感じです。


    じゃあ、コンプを使うってことはどういうことなのか。
    何かメリットとかあるのか。

    コンプの効果として、例えば、弱々しい音を迫力ある音に変えることができたり、
    前に出すぎてる音を引っ込めたりと、音の聴こえ方のバランスを取ることができます。

    ただし、上手く使えばかなりのメリットになりますが、
    ヘタに使うとデメリットにもなります。

    アタックとリリースには「時間」という単位がついてますが、
    時間を操作するということは、音源のダイナミクスを操作することになります。

    ダイナミクスとは、平たく言うとリズムの強弱であり、音楽の根幹となる部分です。

    ヘタにいじってしまうと、ミックスが土台から崩れてしまうことになるので、
    デメリットにもなり得てしまう、ということです。

    まぁこれは他のプラグインにも言えることですけどね。
    曲の根幹をいじってるという認識を持つことが理解の第一歩になるかなと思います。



    さて文字ばっかもあれなんで音で説明します。
    (画像は全て拡大可能)


    3_01.png

    この波形はどこにでもありそうなキックの波形です。



    ※聴きやすいようにマキシマイザで音量を上げてます


    いたって普通の音です。

    画像の上部、紫色の部分に小さく「2」と「2.5」とありますが、これは秒数を示してます。
    間の薄い区切りは0.1秒間になります。

    波形は2秒時点から始まっていて、2.5秒ぐらいで消えてるので、大体0.5秒ぐらいの
    音源ということになりますね。

    この波形にコンプを掛けてみます。

    プラグインは、良くも悪くも素直な動作がウリのCubase付属コンプを使います。



    3_02.png


    この画像では、レシオ(Ratio)が1.00になってますが、1:1という意味で、
    コンプが動作しない設定になってます。

    右側のメーターから、この音源のピーク音量は-7.2dbであることがわかります。

    スレッショルド(Threshold)は-20.0dbになってるので、このままレシオを上げていけば、
    コンプが動作します。



    3_03.png



    この画像は、コンプが掛かった瞬間の状態です。

    スレッショルド -20db
    レシオ 2:1
    アタック 0.1ms
    リリース 500ms


    その他のパラメータはOFFにしてます。

    では音を聴いてみましょう。







    明らかに音量が下がりましたね。

    コンプの右から2つめのメーターはゲインリダクションで、どれだけ音量が下がったかわかりますが、
    -6.3dbとなってるので、コンプによってピークが6.3db下がったことになります。

    アタックが0.1msとなってますが、0.0001秒ってことですので、
    -20dbを超えたほぼ同時に、コンプが動作する設定です。

    -20dbは、この波形では出だしから超えてますので、
    ほぼ最初から音量を1/2に抑えられてる状態です。

    コンプが掛かった状態の波形を見てみると・・・


    3_04.png


    上が元波形で下がコンプ後です。がっつり削られてます。



    ・・・ここまではそらそうでしょうって感じですね。

    問題はここからです。


    先ほど、コンプを使うメリットに「弱々しい音を迫力ある音に変えることができる」と
    言いましたが、見たとおりコンプを使うと音量が下がるので、
    このままじゃ迫力ないです。

    よく、コンプを使うと音圧が上がる!とか言われてますが、
    コンプは音を圧縮するので、圧縮しただけでは音圧は絶対上がらないのです。

    ではどうするか。




    そう、音量を上げてあげればいいんです。


    当たり前ですが、下がった分の音量を上げれば、元の音量に戻りますよね。

    一旦音量を下げてまた上げるって、なんの意味があるのか。
    当然そう思われると思います。

    でもここにコンプマジックがあります。



    OFFにしてたパラメータの中に、Make-Upというのがありますが、
    その名の通り音量を上げてくれるので、下がった分6.1dbを上げてみます。




    3_05.png


    どうでしょう、最初の音と音量は同じくらいになったかと思います。
    メーターもOUTが-7.3dbなんで、ほぼ同じですね。
    めでたしめでたし。


    ・・・ではなくて、よくよく今回の音と最初の音を比べてみてください。


    若干、ほんの少し、今回の音の方が迫力ありませんか?


    もう少し具体的に言うと、最初の音は

    ドッ  ドッ  ドッ  ドッ

    今回の音は

    ドォッ ドォッ ドォッ ドォッ

    こんな感じで、ド というアタック音の後に余韻のォ が聴こえてませんか?

    よく分からない人は少し音量上げて聴いてもらえると分かるかと思います。


    この余韻のォ が追加されることで、同じ音量でも音圧が上がり迫力が出ます。


    では波形を見てみましょう。


    3_06.png




    えーっと・・・ほとんど変わりませんw


    思ったより波形に違いがでなかったので、分かりやすくレシオ6:1にして比較してみました。


    3_07.png




    今度は結構違いがでました。

    ○で囲ってる部分、下の波形の方が盛り上がってますが、
    これが増えた余韻部分です。


    ちなみにレシオ6:1の音を聴いてみると、




    はっきり違いが出てますね。


    では、余韻が増えたということは、その部分の音量が元の音源より大きくなったということですが、
    なぜ、圧縮して下げた音量と同じ分を後から音量を上げたのに、元より大きくなったのでしょうか。




    3_092.png



    これはコンプの掛かり具合のイメージ図です。
    赤線はスレッショルド-20dbのラインで、黄線がコンプの圧縮の動きです。

    青枠内は、スレッショルドを超えてるので単純にそのときの音量を1/2にしますが、
    紫枠内は、スレッショルドを下回っているため、リリースタイムの動きとなります。
    リリースは500msなので、若干の圧縮を続けながら、少しずつ圧縮が終わります。


    結果、ピーク部分は6.1db下がったのですが、この6.1dbというのは、
    あくまでピーク部分で下がった音量のことであり、青枠内最初の山あたりの音量です。

    ピーク以降は1/2に圧縮されても、6.1dbも下がらない状態になります。


    この状態からMake-Upで6.1db上げると?


    もうお分かりだと思いますが、ピーク部分以外の音量は、圧縮された音量よりも
    Make-Upで上げた音量の方が大きいため、元の音量よりも大きくなります。




    いかがでしょうか、コンプの仕組みが大体掴めたでしょうか。


    最後に、リリースタイムについてもう少し解説します。

    このリリースタイム、コンプ設定でかなり重要なのですが、
    悲しいかな適当に設定されがちです。

    リリース値を変えるとかなり印象が変わるので、
    本来は慎重に設定する部分ですが、オートリリースがついてる機種も多く、
    ポチーっとやればある程度いい感じになるので、おざなりになってるんですかね。


    とりあえず聴いた方が早いので、こちらをお聴きください。



    3_10.png



    ドオンッ ドオンッ と明らかに余韻が大きくなりました。


    パラメータは、リリースを500msから10msに変更したのですが、
    これまでスレッショルドを下回ってから、0.5秒かけて圧縮を解除してたのが、
    たった0.01秒で解除する、という状態になったのです。

    さっきの図だと、紫枠内はほとんど圧縮されてない状態で、Make-Upにより6.1db増加したことになります。

    結果、余韻がすごく強調されるようになった、ということです。



    ・・・というわけで、パート1はこの辺にしておきたいと思います。


    次回は実際の設定や機種による違いを解説していきます。

    ではでは!

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